ちょっと見にくいがたんぽぽだ。
ビルの狭間にきれいに咲くたんぽぽ。
そういえば、数年前に大根がコンクリートを突き破って実をなしていた。
そんなことを思いながら、足を止めて写メをしてみた。
春を感じる事がとても大切に思える。
東日本大震災が冬でなくて良かったとつくづく思う。
木枯らしの中で、雪の中で、切ない思いを抱いていくには厳しすぎる気がする。
東京で春を迎えて、はや何年がたつことだろう。
いつまでも、覚えていられない肌感覚は、都会の中で力強く咲くたんぽぽにはちゃんちゃらおかしいのかもしれない。
春を感じて、普通に咲く。
朝が来て、目を覚まし、隣に眠る愛おしい人の横顔に普通でいられることの幸せを感じずにはいられない。守らなければならない命と繋げていかなければならない思いはいつも紙一重だ。
大股で交差点を横切り、前に進む、それしか今はできないが明日を信じて夏が来る事を楽しみにしていたい。